トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」WHITE DIVISION 29・30回戦が4月30日に放送され、鈴木たろう(協会)が5勝目、石橋伸洋(最高位戦)が4勝目を挙げた。たろうは2位キープ、石橋は7位から4位へジャンプアップした。
WHITE 29回戦の対局者は鈴木たろう、平賀聡彦(最高位戦)、佐々木寿人(連盟)、鈴木達也(協会)。+125.6で総合2位のたろうだが「ポイントに余裕がなくなってきた焦りはある。ただ焦ってもいいことはない」と気持ちをフラットに整えていた。
東1局1本場で満貫をアガると、要所の度にアガリをものにし、終始トップをキープしたまま5勝目を挙げた。しかし対局後のたろうに、笑みは無かった。「オリている時に明らかな安全牌があったのに、気がつかずに違う牌を切ってしまった。結果当たらなかったんですけど、何やってるんだろうって思ってました」と集中力の欠如を反省した。ただ南1局1本場、小考の末、カンを決断してアガリ切った局(南1局1本場)に関しては「オリたら損だと思っているんで、放銃したらご愛嬌」と、放銃とアガリが紙一重であることも伝えたかったと振り返った。視聴者にワクワクしてもらうための最善の一打とは何なのか。ただ勝つだけでは満足しない、たろうの矜持が垣間見えた。
30回戦の対局者は、石橋伸洋、勝又健志(連盟)、猿川真寿(連盟)、和久津晶(連盟)。今期の石橋は打点より手数を重視して戦っている。したがって、必然的に打点は下がるが「小さなアガリ重ねる麻雀なのに、前節のような大きなラス(▲78.4ポイント)を引いてはいけない」と省み、その反省をどう生かすのかを探っていた。
東1局、石橋はリーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・ドラ2をアガって、跳満スタート。さらに東3局でも9600点を加点し、5万点オーバーで折り返す。南場では「トップに立てば狙われる立場にはなるが、狙われる前に自分がテンパイを入れらたことが大きかった」とスピードのあるゲームメイクを披露しての4勝目。総合順位も7位から4位へ急浮上した。「今回負けていたら最下位になっていたんで、少しだけど気が楽になった」と復調の兆しを伺わせた。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 29・30回戦終了時点での順位】
1位 佐々木寿人(連盟)+350.8
2位 鈴木たろう(協会)+189.7
3位 勝又健志(連盟)+101.1
4位 石橋伸洋(最高位戦)▲60.2
5位 平賀聡彦(最高位戦)▲107.7
6位 和久津晶(連盟)▲112.0
7位 鈴木達也(協会)▲145.6
8位 猿川真寿(連盟)▲216.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
(C)AbemaTV
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