人気女流雀士・二階堂瑠美が「浄化される」特別な一日 骨髄バンクチャリティ麻雀大会で出会った人々

 長年に渡り人気女流雀士として活躍し続ける二階堂瑠美(日本プロ麻雀連盟)が「襟を正さないといけないというか、浄化されるというか、そういう気持ちになる」特別な一日がある。8月26日、都内の大型麻雀店で行われた「骨髄バンクチャリティ麻雀大会」だ。今回で東京では15回目を数え、大阪や群馬、徳島でも開催実績があるチャリティ大会に、二階堂は2回目から骨髄バンクサポーターとして参加している。「私もこんなんですけど、お力になれればと思って」と、参加者たちと卓を囲み、合間には笑顔でサインに応じる。報酬もないこのイベントに毎年参加するのは、それ以上に価値がある人々との出会いがあるからだ。

 このイベントは、麻雀プロの山口明大(日本プロ麻雀協会)が、自ら白血病を患い、その後骨髄バンクから提供を受けて骨髄移植を受け、難病を乗り越えたことから始まったもの。当初は山口の快気祝いというスタートだったが、他のスポーツ同様にチャリティオークションなど実施、さらに専門家による骨髄バンクについての特別講演など、数ある麻雀イベントの中でも異色で、二階堂も「寄付を募るというのはあるんですが、定期的に継続してやっているイベントは、これだけですね」と語った。そのイベントを以前から面識があった山口が行っていると知り、すぐに参加したいと申し出た。「(白血病を克服した)山口君が『麻雀で勇気をもらった』と言っていたので、私も力になれれば」と、多忙の中でもスケジュールを調整して参加し続けている。


 麻雀プロとしての在り方を示された機会でもあった。イベントを知った当初、麻雀を打つ以外のことも積極的に関わろうとした。それでも山口からは、より麻雀で実績を重ね、有名になり、そしてイベントに来てくれることが何よりだと伝えられた。「ここに参加したから必ずドナー登録して、というものでもないですし、こういうことをやっているという情報を持ち帰って、できれば拡散してほしいという主旨でやっているものです」。自分の人気が高まれば、それだけ骨髄バンクの認知も高まる。「別の形でも何かやりたいね、というお話もしているところです。何ができるかは模索中ですが」。今や麻雀プロとしてはトップクラスの知名度を誇るだけに、麻雀を伴うイベントであれば、確実に集客できる存在になった。


 骨髄バンク。この言葉がつく大会だけに、参加者には病気を患う人も多くいる。今年楽しく麻雀できた人と、来年また会えるとは限らない。何度も参加する二階堂にしても「年1回会えるというのは、すごいことだなと思います。お友達とも戦友とも違う、なんと表現すればいいかわからない、形容しがたいですね」と、神妙な面持ちになった。「また会えた時はやっぱり、じわっと来ますね。お会いできても私から『元気ですか』とか、あえて言わないんです。どんな気持ちで来ているかわからない。言われてうれしい方もいれば、そうでない方もいる。普通に扱ってほしい方もいるかもしれないですから」と、参加者それぞれの状況にはあえて踏み込まず、笑顔で麻雀をすることに徹している。


 麻雀をして、このイベントに参加しなければ、出会えない人がたくさんいた。大病に直面し、それでも目の前の一日を良きものにしようと過ごしている人々に接する時、二階堂は「浄化される」という。今年はこんな大会で頑張った、テレビ対局を盛り上げた。そんな報告をまたこの場所でするために、二階堂は日々、牌を握る。

(C)AbemaTV

▶9/1(土)15:00~ RTDリーグ 2018 SEMIFINAL 開幕戦

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000