“麻雀界のカリスマ”多井隆晴、プロ歴23年でも日々研究「麻雀の10%にもいっていない」/麻雀Mリーグ

 全国に2000人以上いると言われる麻雀プロの中で「麻雀界のカリスマ」と呼ばれる人がいる。麻雀プロ団体RMUの代表にして、Mリーグ・渋谷ABEMASのリーダー、多井隆晴だ。「最速最強」の異名を持ち、トップクラスの実力と人気を兼ね備え、確固たる麻雀論を武器に数多くのタイトルを獲得しまくっている、オールラウンドプレイヤーだ。10月21日に放送されたAbemaTVの麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」では、他のプロから「麻雀に対する熱心さがものすごい」と驚かれる、その日常に密着した。

 麻雀プロ歴23年。今や麻雀プロであれば、知らない人はいないという圧倒的な存在だ。書籍を出せばサインを求めるファンが長蛇の列を作り、麻雀漫画の主人公にもなったことがある。そんな多井が麻雀を覚えたのは5歳のころ。すぐに魅力に取りつかれてルールを覚えると、10歳になるころには、大人の麻雀ファンでもしっかりと理解する者は多くない牌効率を、完全にマスターした。その後、23歳でプロデビューすると、獲得したタイトルは数え切れないほど。8月7日に行われたMリーグのドラフト会議では、前評判どおり渋谷ABEMASから1巡目で指名を受けた。Mリーグでの成績は4戦(10月19日現在)してトップ3回、2着1回。連対率100%、平均順位1.25という驚異的な成績で、当然個人ランキングでも21人中、堂々の1位だ。

 強豪プロばかりが集ったMリーグの中でも突き抜ける、その強さの理由はなんなのか。カリスマの1日に密着した。多井が向かったのは、神楽坂駅からほど近くにある雀荘・ばかんす。「今日は研究会です。村上(淳)、石橋(伸洋)との研究会ですね」。この私設リーグ「ばかんすリーグ」は、多井が10年以上前にプロ雀士を集めて作った研究会だ。赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、U-NEXT Pirates石橋伸洋(最高位戦)ら、他のMリーガーも参加しており、全ての動作や得点を記録する「牌譜」を取っては、半荘が終わるごとに全員で検討する。100億通り以上あると言われる配牌の中で、いかに最良の手を作り出せるか。それをとにかく研究し続けている。

 スタッフから、なぜこれだけ研究するのかと聞かれると「全然ですよ。麻雀の神様が100%だとしたら、10%もいっていないかもしれない。それに僕が活躍しているのも、この研究会のおかげ。これをやればやるほど強くなると思っているので、日々研究していかないと」と、当然のように答えた。頂点にいながら、まだ山の1合目に着いたかどうかと考える多井について「テクニック面ではパイオニア」と語るのは、20年来の付き合いがあるTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)だ。「今でこそいろんな戦術とか知識が増えましたけど、その先駆けだったかなと思いますね。相当昔からいろんなことに気付いていて、それを実戦で使っていたんじゃないですかね」と、現代麻雀を切り開いた男だと認めていた。

 1人のプロ雀士として卓上で戦う傍ら、ファンサービスの手厚さでも他のプロの手本になっている。講演会を開催すれば、あっという間に満席になる。訪れた女性ファンからは「トークが上手い、解説も上手い、麻雀も上手い。なんか楽しませようみたいなサービス精神がすごい」と絶賛する言葉が続いた。サインや握手、記念撮影にも気軽に応じる。多忙を極める中、対局ではないネット配信番組にも出演。「麻雀ファンの方と触れ合う機会を増やして、麻雀業界全体が盛り上がっていけるような活動を心掛けています。恩返しですね。好きなことをしてきただけだし、自分の能力以上のものをいただいている自覚があるので」と、麻雀界とファンのためなら、どんな仕事でもためらいなく挑戦し続けている。

 23年に渡る麻雀プロ人生の中で、大きな節目になったMリーグ。1人の選手として、また麻雀の発展を志す者として、やはり目指すは初代チャンピオンの座だ。「麻雀という競技を普及したり、麻雀競技を通じて社会貢献したり、プロフェッショナルとして麻雀と関わっていかないといけないですよね。そこはMリーガー全体で引き締めていきたいですね」。まだ見えていない麻雀の次なる1%の世界、そして誰もが未経験のMリーグ初代王者。様々な目標に向かって、多井は牌を握り続ける。


◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。

(C)AbemaTV


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