作戦無用、ただ勝つのみ! 多井隆晴が超本気モードで10月30日以来の勝利/麻雀・大和証券Mリーグ

 プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月11日の2回戦で、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)が10月30日以来となる自身5勝目を挙げた。チームとしては1回戦の松本吉弘(協会)に続く2連勝となり、前日の試合で2連続ラスを喫したショックを完全に払拭した。

 対局者は起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)。佐々木のみ1回戦からの連闘となった。


 1月10日の対局で多井と白鳥翔(連盟)が2連続でラスとなり、この日の1回戦前の時点で6位に転落していた渋谷ABEMAS。多井は試合前、自身のTwitterに「本日 作戦は… なしです!!!」と何も書かれていないまっさらなホワイトボードの画像を投稿した。ファイナルシリーズ進出に向けて絶対に落とせない一戦。持ち前のサービス精神とユーモアを封印し、多井の弁によると「ちょっとギアを変えて」対局に臨んでいたという。


 1回戦で勝利したチームメイトの松本が作り出した勢いに乗るかのように、この日の多井は積極的なリーチを駆使して攻めの麻雀を貫いた。東2局では5巡目にノータイムでカンチャン待ちのリーチをかけ、佐々木からリーチ・ドラ・赤の5200点(+供託1000点)を直撃。さらに東4局も6巡目にカンチャンの八万待ちでリーチ。終盤までもつれた園田とのめくり合いを制して、リーチ・ツモ・ドラ・赤の8000点(+供託1000点)でトップ目に立った。

 南場に入っても多井は止まらない。南1局では4巡目に南と九万のシャンポン待ちリーチ。直後に佐々木からの放銃を引き出して、リーチ・ドラ・赤の5200点を加点。“最速最強”の異名にふさわしいスピーディーなアガリでリードを広げると、ここから多井は勝負にこだわった“超本気モード”の麻雀を展開した。


 2着目の茅森が1人テンパイで連荘した直後の南2局1本場。「今日はどんなことをしてでも勝ちたかった」と多井は2巡目にドラの八万を打った。これは茅森の親を流すにあたって、役牌の白を鳴いていたラス目の佐々木の打点を確かめるための“観測気球”。さらに佐々木をアシストするように4索を鳴かせると、「だいたい2000点くらい。2000点で茅森さんの親を落とせるなら安い」と打点を読み切って3筒を手の中から抜いて放銃。白・赤の2600点(+300点)という完璧な差し込みで、茅森の親を最小限のダメージで流してみせた。この場面には、多井と長年の付き合いがある解説のTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)も「いやあ、徹底していますね。南2局でライバルの親を腕力で落としにいきました」と驚きを隠さなかった。


 多井はオーラスで茅森に詰め寄られるも、1800点の差で薄氷の逃げ切り勝ち。裏ドラが1枚乗って満貫になれば逆転される場面だっただけに「ツモ、と言われたときは下を向きましたね。やめてください、やめてくださいって」と苦笑しながら振り返っていた。10月30日以来のトップについては「ずるずるずるずる負けちゃって、世界中の人に申し訳ないなと。今日はなんとかしたいと思っていました」と振り返り、パブリックビューイング会場のファンに向けて「パブリックの日になかなかトップが取れなくて……。悔し涙を流したりもしましたけど、ようやく最高のファンサービスができて嬉しいです」と笑顔で呼びかけていた。


 さらに多井はファンとの心温まるエピソードも披露。試合前、パブリックビューイング会場で小さな女の子にもらったというお守りを取り出し、「ポケットに入れて最後は握りしめていました。もしかしたらこの子のおかげで勝てたのかも。ありがとう」と感謝を捧げていた。ファンの後押しを受けて、2連敗からの2連勝で見事に立ち直った渋谷ABEMAS。エースの働きでチームランキングをクライマックス圏内の4位に浮上させた多井は、「たくさんの方に渋谷ABEMASのサポーターになっていただいて、そのぶんだけ悲しい思いをさせてしまいました。2019年はたくさん喜んでいただけるように、3人で力を合わせて頑張ります」と新年の抱負を語った。


【2回戦結果】


1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)4万2000点/+62.0

2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)4万200点/+20.2

3着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万7200点/▲22.8

4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)600点/▲59.4


※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

【1月11日終了時点での成績】


1位 EX風林火山 +408.7(60/80)

2位 赤坂ドリブンズ +271.1(60/80)

3位 TEAM雷電 ▲44.1(60/80)

4位 渋谷ABEMAS ▲71.8(60/80)

5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲105.9(60/80)

6位 U-NEXT Pirates ▲172.9(58/80)

7位 セガサミーフェニックス▲285.1(58/80)


◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月で2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。


(C)AbemaTV


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