涙に応える“千両役者”近藤誠一、奇跡のファイナル進出へ値千金の勝利/麻雀・大和証券Mリーグ

 プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月24日の1回戦で、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が12月4日以来の自身5勝目、チーム16勝目を挙げた。

 対局者は起家からTEAM雷電・萩原聖人(連盟)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)。


 1月22日の2回戦でトップを獲得したセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)は、試合後に人目もはばからずに号泣。その涙の裏には、1回戦で痛恨のラスを喫した魚谷を「まだ大丈夫だから」と励ました近藤の優しい言葉があった。残り試合が少なくなる中、いまだ最下位に低迷するセガサミーフェニックスだが、連勝となればまだまだファイナルシリーズ進出は可能なポイント差。とはいえ、一度でもラスになると希望の光は一気に潰えてしまう。そんな重要な場面で起用されたのが、チームの精神的支柱・近藤だった。


 魚谷の涙の勝利に続きたい近藤は、上家の萩原がアガリを繰り返す中でじっくりと好機を伺っていた。放銃もアガリもないまま3着目で迎えた南1局、ここぞとばかり9巡目に中と二万のシャンポン待ちで先制リーチ。前原から高めの中を直撃し、リーチ・中・ドラの5200点でまずは2着目に浮上した。

 続く親番の南2局では、トップ目の萩原と激しいつばぜり合いを展開。ドラを3枚抱えた萩原が役牌の北を鳴いて満貫を狙うと、近藤は赤2枚含みの4・7筒待ちリーチで圧力を強化。負けじと萩原が上家の鈴木からチーして7筒待ちのテンパイをとると、直後にその7筒をツモったのは近藤だった。リーチ・ツモ・ドラ・赤2の1万2000点でトップ目に立つと、パブリックビューイング会場のセガサミーフェニックスファンからは大歓声が上がった。


 南3局2本場では、親番の前原が白・東待ちの跳満をテンパイする中、近藤の手にはドラの白が浮いているという大ピンチが訪れた。近藤も白の単騎待ちでテンパイにとるも、「待ちが良くなれば白を切っていた」という状況。解説のU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)も「近藤が生き残るには白を引くしかない」と語る中、近藤は最後の1枚の白を見事にツモ。ツモ・ドラ2で3900点(+600点、供託1000点)を加点し、リードを広げてオーラスへ向かった。そのオーラスでは逆転を狙う2着目の萩原、さらに3着目の前原からもリーチを受ける展開も、「萩原さんに(逆転条件の)跳満をツモられたらしょうがない。とにかく振り込まないように」と守備に徹した冷静な打牌を披露。「もはや地獄でした」という窮地をしのいでトップをもぎ取った。


 試合後のインタビューで、近藤は「調子の悪い中で出番がきて、悲壮感しかなかった」と対局前の心境を吐露。「一回のラスも大きく響いてくる。一息ついてるヒマもありませんけど、まずはトップでよかったです」と安堵の表情を見せていた。チームメイトの涙に勝利で応えた近藤は、奇跡のファイナルシリーズ進出に向けて「今日はもう一発やったります!」と力強く宣言。その言葉通り連闘の2回戦でも見事にトップを獲得し、千両役者ぶりをいかんなく発揮した。


【1回戦結果】

1着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)4万1000点/+61.0

2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)2万9200点/+9.2

3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万6500点/▲13.5

4着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)3300点/▲56.7


※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会


◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。


(C)AbemaTV


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