役はバレバレでも効力発揮! 待ち牌が見えない七対子を作り出すプロの技量/麻雀・Mリーグ

 麻雀のトッププロともなれば、捨て牌が並ぶ河の状況を見れば、相手の手牌がおおよそ透けて見えてくる。特殊な役になれば、なおさらだ。それでもあえて意識させ、そこに一工夫を入れることで、対戦者の動きを止めることだってできる。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人による一打は、そんな技量が凝縮されたものだった。

 佐々木の妙手が紹介されたのは、3月24日に放送された麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」の人気コーナー「じゃいの眼」。芸人最強雀士・インスタントジョンソンのじゃいが、プロの打牌を解説するものだが、ここで佐々木が1巡目でいきなり3筒を切ったところが取り上げられた。


 状況は東3局1本場で、佐々木は3着目。トップ目にいた赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)を追いかけようとしている最中だった。第1ツモで4つの対子があり、字牌3つにソウズが7つ。混一色(ホンイツ)の気配も漂う中、佐々木は3・4・4と続いていたピンズから、バッサリと3筒を切り出した。3・4索、赤五万もあったことから、3・4・5の三色同順も狙えたが、ここから打ち進めた結果、12巡目にドラの南待ちとなる七対子のリーチ。14巡目に見事、南をツモって、リーチ・ツモ・七対子・赤・ドラ2の1万2000点(+300点)をアガりきった。

 この第1打の3筒切り、当然七対子や混一色を真っ直ぐに目指した、というようにも受け取れるが、親だったEX風林火山・滝沢和典(連盟)が直前に東を切ったことに、しっかりと反応したものだという。滝沢は親なので、東はもれなくダブ東と2翻になる状況。他の牌の状況がよほどよくない限りはいきなり捨て牌候補になることは少ないものだ。滝沢の手がよさそう、早そうと判断した上で、佐々木は早々に危険牌候補となる3筒を捨て、守備力を高めたということになる。


 さらに攻撃面では、この3筒切りから1索切り、さらに3・4索と手から切り出したことで、周囲には七対子狙いであることを悟られながらも、どんな待ちなのかを見えにくくもした。中盤以降、手出しだったのは東、発、北と字牌ばかりで、しかも他の3人には安全なもの。相手からは、どんなものでも待てる七対子に対しては勝負しにくいために、出足も鈍る。佐々木が攻守のバランスに優れた打牌選択を繰り返したことで、最終的には跳満をアガるという最高の結果をつなげた。

 ルールを覚えた初級者でも、目標の役に真っ直ぐ向かうことはできるが、しっかりと守備の意識を持ちながら攻められるかどうかが、熟練者との大きな違い。一直線に高めを追求したように見える3筒切りには、まさにプロの技量が凝縮されていた。


◆Mリーグ 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。


(C)AbemaTV


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