Mリーグ効果で麻雀プロテスト受験者急増「なりたい職業」に“プロ雀士”ランクインも近い?

 日本に初めてプロ団体が生まれたのは1981年、日本プロ麻雀連盟の設立による。その後、最高位戦日本プロ麻雀協会、麻将連合μ、日本プロ麻雀協会、RMUとプロ団体が次々と生まれていった。毎年、各団体によるテストを通過し、新たなプロ雀士が誕生しているが「Mリーグ」の登場を契機に、状況は大きく変化していた。

 

 日本プロ麻雀連盟の第35期後期プロテスト(2019年3月初旬)受験者数は68名。第35期前期プロテスト(2018年9月)受験者数45名から約1.5倍、第34期後期プロテスト(2018年3月)受験者数24名からは約2.8倍と増加傾向だ(関東地区受験者のみの数字)。


 また同団体で2018年秋から新たに始まった「プロテスト特待生オーディション」の受験者も第1回14名から、第2回は32名(2019年2月開催)と倍以上増えた。


 同団体の黒木真生理事に合格者数を確認したところ「合格者は34期後期7名、35期前期14名。35期後期からは試験方式が変わり、正規合格者4名(即デビュー)、育成合格者28名(半年後再受験)」とのこと。


 最高位戦日本プロ麻雀協会の44期前期プロテスト(2019年2月)受験者数も、43期後期プロテスト(2018年7月)受験者数比2倍。さらにプロ雀士を目指す一般向け研修会「最高位戦アカデミー」の受講者数も前年比2倍と関心の高さが伺える。「合格者の多くは学生と社会人です。所属選手数の増加に伴い2019年8月より、現状のリーグ戦(A~D2リーグ)に加え、D3リーグの増設も決定しています」とは同団体で企画営業部長を務める高倉武士氏。

 

 日本プロ麻雀協会の18期前期プロテスト(2019年2月)受験者数も、17期後期プロテスト(2018年7月)受験者数比1.5倍増。同団体が主催するプロ・アマ混合タイトル戦「日本オープン」も募集と同時に締め切りとなる会場が続出するほど盛況だという。


 同団体の鍛冶田良一副代表によると「(Mリーグ効果で)大会参加者が増えたことはありがたいこと。ただ予選通過率が下がってしまい、本選出場のハードルが高くなってしまった」と参加者増加に伴い、よりよい運営方法の模索も視野に入れていくと語る。


 麻将連合μは、2019年春のツアーライセンス取得審査テスト募集中だったため(3月取材時)、前回受験者数との比較を公表できない段階だったが、同団体でプロテストを担当する下出和洋氏によると、毎月定期開催しているプロ・アマ混合戦「μ-M1カップ」に変化が起きているという。「2018年10月以降、定員76名が満員御礼状態となっています。学生をはじめ、若い世代の参加者が増えている傾向があり、第2会場も必要な状態が続いています」。


 RMUのプロテストに関しては「ライセンスプロを目指すアスリートコース受験者数は前回比1.5倍増となり、今後は新たなリーグを増設予定」と同団体執行部の小林景悟氏。またMリーグ開幕以降「プロ、アマ問わず参加できるスプリントカップには、プロと戦ってみたいという一般参加者が1.3倍増。競技麻雀熱を感じます」と大会も盛況だという。


 2016年、AbemaTVがスタートし、麻雀チャンネルが開設され、トッププロが集結した「RTDリーグ」、さらにはオリンピック競技の正式種目を目指す「Mリーグ」の開幕により、プロ雀士を取り巻く環境は劇的な進化を遂げている。


 「麻雀プロ全選手名鑑2019」(近代麻雀)によると、日本プロ麻雀連盟(604名)、最高位戦日本プロ麻雀協会(436名)、麻将連合μ(70名)、日本プロ麻雀協会(409名)、RMU(114名)。ここに新人プロが加われば、主要5団体だけでも約2000名規模。


 2016年からは竹書房が主催する「麻雀最強戦presents 高校女子オープン大会」も定期開催されるようになった昨今、時代に即して毎年変遷する「中高生が将来なりたい職業」に“プロ雀士”がランクインする日は、そう遠くはないかもしれない。【福山純生(雀聖アワー)】


(C)AbemaTV


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